今日からキミと


  それぞれの「スキ」[17/17]



 


「ごめん、あたしはいない方が良かったかもね。途中で席を離れようとは思ったんだけど、タイミングつかめなくて」



そう言って、申し訳なさそうに笑う。

わたしが「そんなことない」と首を振ると、梨恵は麗さんが座っていた椅子に目を向けた。





「…いい人っぽいね、麗さん」

「…うん」

「でも、榛名さんの元カノ全員が麗さんみたいな人ではない、か…」

「うん…」



いまいち実感が湧かないけど、麗さんの言う通りなら、気を付けなきゃいけない…よね。





「あ、朱美」

「ん?」

「何かあった時に呼ぶの、あたしでもいいからね。助っ人呼んで飛んでくから!」



異常に張り切る梨恵に、思わず吹き出す。





「あははっ…ありがと、梨恵。頼もしいよ」

「うん!…まあ、何もないのが一番いいんだけどね」



…確かに。
できれば何も起こってほしくない。
でも、何があるかわからない。



前途多難、みたいです……


 



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