今日からキミと


      すごい人?[16/16]



 


「……ま、そんなもんだよ。俺のまわりって」

「………」





…認めかけたら、すぐこれだ。柊に対してすぐにマイナスのイメージができてしまう。

だってそんな恋愛、相手の人も、柊も……悲しいだけだよ──…








「柊は……」

「…ん?」


うつむいて、呟く。





「……柊は、誰かを本気で好きになったこと、ないの?」

「え……何、急に」

「………」



少しの間沈黙が続く。そしてしばらくして柊が小さく息を吐いた。





「……人を本気で愛したって、虚しいだけだ」



──どういう…こと……?

顔を上げると、柊と目が合って。すると柊は優しく微笑んだ。



「ははっ……いいな、朱美は純粋で」

「じゅ…?」

「見てるこっちまでピュアな気分になってくるよ」



柊は「なーんてな」と茶化してコップの飲み物を一気に飲み干した。



「ほら、休憩終わり!次の教科進めんぞ!」

「えっ…あ、うんっ」





そしてまた1時間ほど教えてもらったけど、あまり頭に入らなかった。

さっきの柊の言葉や微笑みが、なぜかすごく寂しげに見えたから……


 



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