今日からキミと


この家庭教師、危険です[7/7]



 


まったく気が付かなかった。服を脱がすような素振りも見せなかったし…


「いつの間に……」


小さく呟くと、柊は嘲笑うように口角を上げてわたしを見下ろした。


「さあ?お前が脳内でエロい妄想繰り広げてる時じゃねえ?」

「しっ…してないから、そんなの!」

「どうだかな。ま、期待させて悪かったね、朱美ちゃん」

「気持ち悪い言い方しないで変態!あんたなんか……うわっ!」


突然わたしのもとに投げられたのは、数学の参考書。


「その付箋が付いてるとこにある公式、5分後にテスト」

「えっ…?」

「やらないなんて言うなよ。んなこと言ったら今度こそ襲う」

「ちょっと、誰があんたに勉強なんか……」


そう言い掛けると、柊はわたしにその参考書を持たせると同時に、耳元に息を吹きかけた。


「……ッ!」


慌てて耳を押さえて後退る。


「こういうことされたくなかったら、おとなしく勉強しろ」

「……卑怯。最低」

「はい、無駄口たたかない」


柊はそう言ってテーブルの横に腰を下ろした。
わたしはそんなあいつを一瞬だけ睨んで、その後すぐに渡された参考書に目を向ける。


こうなったらめちゃくちゃ勉強して、柊をぎゃふんと言わせてやる。


そう決心して、わたしは参考書とのにらめっこを開始した。


 



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