今日からキミと


  やって来た家庭教師[7/7]



 


長身で黒縁の眼鏡をかけて、短めの茶髪が少しだけ風になびいて───って…あれ?


「さっきの…!?」

「ん?」


わたしが近づいてきたのに気付き、彼もこっちを向く。

──間違いない。
この人、さっき本屋の前で助けてくれたあの人だ…!


「あれ、お前…」


彼も気付いたらしく、驚いた表情をしている。まさかの再会にわたしもただ唖然として立っていることしかできなくて。





「……お前、この家の子?」


そう言って、彼はわたしの家を指差す。


「え?そ、そうですけど…」

「ああ、じゃあお前が妹尾(セノオ)朱美?」

「はあ…」


次々と出てくる質問に状況もつかめないまま答える。すると、目の前の彼はフッと笑って。


「なるほどね。こんな間抜け顔じゃあとても勉強ができそうにないわ」

「へ?……勉強…?」


そのワードを聞いて、ハッとする。


「えっ…ま、まさか……あんたが…?」

「どうも。今日から君の家庭教師の、榛名柊也(ハルナシュウヤ)です」


予想外の展開に動揺するわたしに、榛名柊也はにっこりと笑いかけた。


「ま…マジで……?」





"家庭教師もあんな人だったら"と思っていただけに、これはこれで複雑だって。


 



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